Microcast Brake CR-type の使用方法です。
ABU Garcia Ambassadeur 4500C を例に、解説していきます。
スプールとシャフトが一体化された、古いタイプのリールもほぼ同様になります。
純正スプールでの使用方法 (基本設定)
軽量スプールでの使用方法
対応機種について
さらなるカスタマイズ (応用編、保証外)
商品の内容です。
ブレーキ本体と、六角レンチ(2.5mm)がセットになります。磁石は4ヶ付属しています。
四つ並んでいるのが磁石ですが、赤と銀はそれぞれN極とS極です。
交互に配置してください。(全て同じ向きでもよいですが、ブレーキの効きが弱くなります)
磁石の赤い色は、使用しているうちに(こすったりすると)剥がれてきますが、
性能的には全く問題ないです。
磁石は鉄製品を使ってはずすことが出来ます。
リールに付属のマイナスドライバー(鉄の板)で、簡単にはずせます。
裏側から見たところです。
奥が、本体位置調整用のホーローセット(イモネジ)です。
手前の4つが、磁石位置調整用のホーローセットです。
ご購入時、磁石は本体と面一となるように、調整してあります。
いずれのねじも付属の六角レンチで調整可能です。
本体位置調整用のねじ穴は、ホーローセットが軽くまわるように"ゆるく"切ってありますが、
磁石位置調整用のねじ穴は、使用中に回ったりしないよう、"きつめに"切ってあります。
それではABU Garcia Ambassadeur 4500 C を例に、取り付けてみます。
ちなみにこちらの部品構成ですが、このようになっています。
パーミングカップを固定している3本のビスをはずし、リール本体からパーミングカップをはずします。 ※こまかいビスなので、紛失に注意!!※
取り付ける位置はリールのフットが溶接してある2本の軸です。
(1本はねじ穴があいていて、もう1本は単なる軸です。
ブレーキを取り付ける前に、磁石の位置と、本体位置調整用ホーローセットの
位置を確認してください。
1) 磁石表面と本体表面が揃っているか?
2) 本体位置調整用ホーローセットの先端(穴のない方)と本体表面が揃っているか?
もしずれているようでしたら、調整してください。(それほど神経質になる必要もないですが)
では実際に取り付けてみてください。
軸に対する穴の径はピッタリにしてありますので、少々きついかもしれません。
あまりゆるいと、使用中に動く可能性もあるので・・・・。
フレームとブレーキ本体が隙間なく密着しましたか?
本体位置調整用ホーローセットの先端が少しでも飛び出していると、密着しませんので、
その場合は少し引っ込めるように調整します。
こんな感じでOKです。
パーミングカップを取り付けてハンドルを回してみましょう!
磁石や、ブレーキ本体がスプールに触れているようなことがないか?スムーズに回転するか?
など、調べてみてください。
ブレーキが効いて、ハンドルが少し重くなった感じがあるかもしれません。
ここからはブレーキの調整になります。
もしブレーキが効きすぎる場合、写真のように本体位置調整用のホーローセットを回し、
本体をリールのフレームから離していきます。
少し隙間が出来ているのが分かりますでしょうか?
戻す場合には、ホーローセットを回しておき、手でブレーキ本体を押し込んでください。
目一杯押し込んだ状態で、さらにブレーキを強くしたい場合は、
4ヶある磁石位置調整用のホーローセットを回し、磁石をスプールに近づけます。
できるだけ、4つの磁石の表面が揃うように調整してください。
ご注意
写真のように、フレームの一部にホーローセットの先端があたり、跡が付きます。
どうしてもこうなるのがイヤな場合は、傷が付かないように手で調整してください。
(微調整が難しくなりますが・・・・。)
悪しからずご了承下さい。
純正スプールには遠心ブレーキが付いています。(このリールの場合、ブレーキブロックは2ヶ)
マグネットブレーキのみにしたい場合は、全てのブレーキブロックを取り外します。
(こちらのスプールの場合、ブレーキブロックを取り付けるプレートははずさないでください。)
お好みにあわせて1つだけ取り付けたり、全てはずしたりしてみてください。
(全てのブレーキブロックを付けますと、ブレーキが効きすぎると思われます。
基本的にはマグネットブレーキのみで十分足りると思いますので、
それをふまえながらいろいろ試してみてください。)
写真はのリールには4500用軽量浅溝スプールが取り付けてあります。
スプール自体の説明は、発売時にする予定です。
スプールのみの比較写真です。
このように、取り付ける前に磁石を少し飛び出させておきます。
目安はホーローセットを1回転半~2回転させてください。
1.5mm~2mmくらいでしょうか・・・。
(磁石の厚みが3mmなのでおおよそ厚みの半分ほどです)
本体位置調整用のホーローセットは、純正スプールの時と同じです。
やはり、4ヶの磁石の表面はだいたい揃えておきます。
フレーム本体への取り付けは、純正スプールの時と全く同じです。
スプールの肉が薄いためブレーキの効きが弱くなります。
その分、磁石をスプールに近づけ、この位置を基準として調節してみてください。
効きすぎる場合は、ブレーキ本体を離すか、磁石を戻していきます。
効きが弱い場合、磁石をさらに近づけるように調整します
ご注意
あまり磁石を飛び出させると、スプールに触れる可能性があります。
スプールを回したときに"シャリシャリ"という音が聞こえる場合、
磁石とスプールがこすれている可能性がありますので、再度調整してください。
軽量ルアーのキャストもこれでOK!ですね。
これは今まで説明してきた ABU Garcia Ambassadeur 4500C のフレームです。
このようにフレーム左右のプレートが大きくあいているリールに対応します。
4000~6000番台のリールに対応いたします。
(クラシックタイプ、Cシリーズ、C3シリーズ、C4シリーズなど)
まだ未確認の部分が多いため、ご迷惑をお掛けするかと思いますが、
そのさいはご容赦下さい。
もし、ご心配の場合、あらかじめ お問い合わせ 等でご確認下さい。
こちらは Ambassadeur UC 4601 C Dual2 Deal2 ですが、(4600も同様)
対応しておりません。
今後、必要に応じて開発いたします。
フレームの片方(ブレーキを取り付けるべき側)が、開いておりません。
パーツ自体をはめることは可能ですが、スプールとの距離が大きくなりすぎ、
全くマグネットブレーキが効かない状態ですので、ご注意下さい。
あらかじめお知らせいたしますが、こちらの商品の最大の難点は、
『パーミングカップをはずさないと、ブレーキ調整が出来ない!』
ことです。
小さなビスを抜かなければならず、フィールドで微調整することが困難です。
(ねじをなくしたり、時間がかかったりと・・・・)
フレーム、またはパーミングカップを加工することで、外からの調整が可能となります。
具体的には六角レンチが入る大きさの穴を開けホーローセットを回せるようにします。
機能的には飛躍しますが、少し見た目が変わります。
道具として使い倒されている方には、良いかもしれませんが、見た目を気になさる方には お薦めできません。
Microcast Brake CR-type の図面です。
軸のはまる穴と、位置調整のためのイモネジの穴の距離A と A' は同じです。
そしてこの3つの穴は、同軸上に配置しております。
パーミングカップの内側で、ブレーキユニットがとまる軸の先端用の穴のちょうどセンターに、
ポンチ等で印を付けます。
卓上ボール盤等で、その印の位置に3mmの穴を開けてください。
これで、パーミングカップを外すことなく、外側からの調整が可能となります。
(この件に付きましては、保証外ということでご了承下さい。)